大人のマナー vol.4 十五夜

日本に昔から伝わる年中行事について

本来、十五夜は満月のことなので年に12回または13回めぐってきます。月の満ち欠けを基準とした太陰暦では、陰暦15日の夜は満月になるため特別の夜とされ、1月15日の小正月、2月15日の祈念祭など一年を通じて満月の日に祭りを行う例が見られます。

特に旧暦の8月は1年の中で最も空が澄みわたり月が明るく美しいとされていたため、平安時代から観月の宴が開催されていました。江戸時代からは収穫祭として広く親しまれるようになり、十五夜といえば旧暦の8月15日をさすようになりました。

旧暦を使用していた時代は、月の満ち欠けによっておおよその月日を知り農事を行っていました。十五夜は、中秋の名月を鑑賞するほか、これから始まる収穫期を前にして、収穫を感謝する初穂祭としての意味合いがありました。9月頃に収穫される「芋」をお供えすることから「芋の名月」とも呼ばれています。満月のように丸い月見団子、里芋、サツマイモ、栗、柿、豆など季節の収穫物を供え、ススキや秋の草花を飾り、月の鑑賞に興じるものとされています。雨が降った場合には「雨月」、曇って月が見えない場合には「無月」等と呼んで、かすかに見える月を楽しむとされています。

中秋に続いて、旧暦9月13日に行われるのが十三夜です。十五夜と十三夜のうちどちらかだけしか月を見ないことを「片見月」と言います。これは十五夜を行ったら、必ず十三夜もしなければならないという戒めを語り伝えたものです。
供えるものは十五夜に準ずるところが多いようですが、ススキの本数や団子の数で区別しているところが多いようです。
日本には昔から伝わる年中行事や習わしがあります。伝統文化は、絶やさぬよう伝えていきたいものですね。

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